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ワムシの培養と海産クロレラの利用方法

「ご質問内容」

今回、濃縮海産クロレラを購入させて頂きますが、

ブラインシュリンプの培養条件を教えて頂けませんでしょうか?

培養の温度、塩分濃度、クロレラの注入量等です。培養は初めてで、

よくわかりませんので、宜しくお願い致します。

解答

:培養の温度=5〜32度くらいです。夏場の温度の 上がり過ぎを注意して頂ければ、常温で大丈夫です。(上記水温は孵化条件の温度ではありません。孵化後の培養温度です。)

:塩分濃度=通常の海水濃度(1.022くらい)を

半分に薄めたくらいが丁度良いです。必ず新海水を使って下さい。

雑菌の混入を防ぐ為、天然海水または、水槽の飼育水は使用しないで下さい。

:クロレラの注入量=水の色が緑色に色付くくらいで大丈夫です。

中が見えなくなる程入れると入れ過ぎです。大体、10リットルに対して、

5〜10滴くらいです。半日から1日くらいで色が薄くなってきますが、

薄くなってくるのはクロレラを食べている証拠ですので、またクロレラを注入して下さい。

:水替え=1〜2週間に一回程度です。

先日濃縮海産クロレラを買いましたが、当初から何滴入れても水が緑にならず、むしろ黄色ががった薄い緑色でワムシが増え無いどころか全滅しました。以前の淡水クロレラ(濃縮でない)は数滴で緑色になっていましたがこの製品は薄いのでしょうか?クロレラ自体は濃い緑色で臭いなどの変化もないようです。 さて 御質問の件ですが、濃縮海産クロレラはやや黄色混じりのグリーンで、異常はありません。ただ臭いがドブのような強烈な臭いならダメですが、そうでは無いようなので、問題は無いと思われます。
ワムシの培養についてですが、濃縮海産クロレラ(70?)での培養は、可能ですが、ちょっと難しい点かあります。栄養価が高い為、数日で培養水が傷み、腐り易いです。ましてや、添加量が多すぎる(ワムシが1日で食べ尽くせない量)場合は特に極端に悪い結果(ワムシの死滅)に至ります。その点淡水産生クロレラの方が培養には適しています。では 御検討ください 
ワムシを海産クロレラで2次培養するとはどう言う事ですか?

2次培養とは?
      稚魚に与える前に、与えるワムシの栄養を強化するための培養です。

それに対して、
      ワムシを増やす 或いは、ストックするための培養を、1次培養と呼びます。

濃縮海産クロレラで最初から培養することは可能ですか?

濃縮海産クロレラで最初から培養する事は可能です。そうすれば2次培養は必要ありません。ところが濃縮海産クロレラは栄養価が高いため、ワムシの培養水を早く汚します。早めにワムシのセット替えを行って下さい。

ちなみに2次培養する時間は、濃縮海産を与えてから3時間〜半日ほどで完成します。

ヤマトヌマエビの稚エビに与えたいのですが、ワムシを培養するつもりはありません。ワムシ1パックでどれくらい与えられますか?

またワムシはクロレラを与えずどれくらい生きていますか。

どれくらいで 食べ尽くすか、、、それは 正直いいまして(ヤマトヌマエビに関して)、分かりません。クマノミの稚魚ですと100匹いたとして、2〜3食分(当店は1日に2回与えます)ですね。

生ワムシはエアレーションでストックできます。

ただし、クロレラを与えなければ2〜3日で死滅するでしょう。

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