当店のカクレクマノミの場合水温にとっても異なるが、 水温30度ぐらいなら 産卵日からちょうど1週間で孵化を迎える。もちろん 月曜日に産卵したら、次の月曜日の夜消灯後30分から1時間で孵化が始まる。
産卵から孵化までの日数はクマノミの種類や飼育水温によって異なるので一律には言えない。
ハマクマノミやマロンクマノミ系は孵化までの時間はカクレクマノミよりやや長い。
上記の写真の様に卵の大部分が半透明、先端が銀色(目になる部分)に色がかわったら、その日の夜、か次の日の夜だ。
早速下記の手順でやってみましょう。
1
いつもの消灯時間に水槽の照明を消す。
モーター(循環ポンプ)も止め、エアーレーションを弱くかける。
水槽照明を消しても、お部屋の電気がついていれば、
孵化は始らない。モーターを止めておかなければ、孵化した稚魚が吸い込まれてしまう。 モーターを止めて置くので、エアーレーションも必要。
さて、いよいよ消灯だ。水槽の照明はもちろん、お部屋の電気も消すか、水槽を新聞や毛布等で被って真っ暗にする。
2
、約1時間、経ったら、お部屋の明かりのみを点灯し、
水槽の照明はつけずに そーと稚魚が生まれているかどうかを、のぞいてみよう。
上記の写真のように、沢山の稚魚が元気一杯泳いでいれば、孵化の大成功だ。
もし一匹も或いは数匹しか、孵化していないようであれば、
もう、1時間ぐらい、再び真っ暗にして、孵化を待ってみよう。
それでも、孵化しないなら、
本格的な孵化は今日ではなくて明日だ。翌日もう一度やってみましょう。
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3
一杯の稚魚が、泳いでいたら、エアーレーションを止める。そうすると、稚魚は 数分で、お部屋の照明の方向へ集まってくる。
水槽の照明は、消したまま。水槽の照明では明るすぎて、水槽内全体に光が飛び散り、稚魚が一か所に、集まらない。
4
稚魚が一箇所に集まってきましたら、ちょっと太目のエアーチューブで、水ごと ゆりケースに吸い出す。
この時、稚魚が目を回し、ゆりケース内であちこち体をぶつけて死ぬことがあるので、出来るだけ、静かに採り出す事。
稚魚をとっている記事のブログもあるよ
もう一つあるよ
5
採り終わりましたら、ゆりケース内に軽くエアーレーションをかけ、 二次培養したワムシを入れる。
さて、先ほど止めて置いた 親の水槽のモーターを忘れずにONにしてから 寝てくださいね。
さて、この続きは稚魚の育成方法に詳しく掲載する。
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